ダークサイドの力  15

意外な事実に今更気づいた【時空省知能会】のメンバー。あれはどう考えても魔術的なものなのではないかと疑わなかったから余計にインパクトが強かった。

 テスラ「まさか、あれが科学によるものだとは思いもしませんでした!いやはや、平行世界の科学は大変進んでいますなぁ!…とこんなことを言っている場合ではありませんでしたな!そうでしょう元就公。…元就公?」

テスラは、元就の様子が何かおかしいということに気づいた。明らかに、何か煙らしきものが出ている。いや、完全に煙そのものではないか!そのまま、元就の姿をしたそれは、小さい爆発音したあとに、明らかに機械がショートしたときに鳴り響くような音がした。

 アタランテ「え?一体なにが起こっているのだ?もし、元就公!」

そのまま、コピーロボットは動かなくなり、あちらこちらから赤いものを吹き出しながら、脱力するかの如く急に動かなくなった。

 アタランテ「…収まったようだな。まさか、こんな機械仕掛けのもので代用していたとは。」

 ホウ統「いやいや、まさかコピーロボットとは驚いたねェ。孔明んとこの嫁さんがみたら狂喜乱舞しそうなものだけど、いまはそんな冗談言っている場合じゃないか。」

ここで、残念なことに元就のコピーロボットがいなくなってしまったため、彼らは一旦物語からフェードアウトする。という展開になるが、この場面では少し違ったようである。それは、端末から鳴り響く電話の音からである。それは、以下の展開で起こり始めた。エドワードは、万策尽きたのか、すっかり意気消沈してしまっていた。

 エドワード「畜生、もう限界だ。」

 レン「…そうか、万民にお前の醜態をさらしただけだったな。」

エドワードは如何なる最善を尽くしたが、暗黒面に染まった彼を変えることなどできなかった。それなら、大人しく捕まってくれればいいと思っていたが、それも不可能だった。

 アタランテ「それもそうだが、向こうもいっぱいいっぱいだ!しかし、何故自分が参加できないから代理に行かせるなんて。」

 康熙帝「いやいや、申し訳なかったのぉ。少し遅かったようだ。すまぬ。」

 アタランテ「いや、もうそれはいいこととする。それよりも、向こうが万事休すだ!」