grand order 4

その前に、話を続けるとしよう。話は、元就達が危急存亡の事態から無事抜け出せた所からだ。彼らの前には、一人の少年がマシュという少女に何やら指示をしているように見える。その彼の服装は、この時代からすればかなり近未来的な服装をしている。

 元就「どうやら、あの少年があのこのマスターで間違い無いかもね。」

 イリヤ「どうやらそう見たいわね。ここは、お近づきになってみてもいいんじゃない?」

と、いうことで、その少年に、元就とイリヤはコンタクトをとることにした。少年も、こちらの存在に気づいてこちらに視線を向ける。

 少年「ん?あの二人がそうかな?…もしかして、あなた方があのバーサーカーのマスター?」

 元就「いやいや、私は違うよ。マスターは、こっちの方だ。」

その少年は、何故だかわからないが、イリヤを見た一瞬、表情が変わったように見えた。そのあと、気づかれないように平静な表情に戻り、二人の顔を見る。

 少年「そうなのですか?お嬢ちゃん、お名前は?」

 イリヤ「私の名前はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。イリヤでいいわ。よろしくね【カルデア】のマスターさん。」

普通なら、聞きなれない単語を彼女は口にする。普通なら、それがなにであるかわからないのが普通の筈だ。所が、ここにいる老人がその単語を聞いて知らないどころか驚いた顔をするものがいた。

 元就「やっぱりだ!君はあのカルデアの職員なのか!驚いたな。ということは、君は魔術師なのかな?」

 少年「そうです。僕はカルデアのマスターなのですが。…どうして私がカルデアの職員だと分かったのですか?」

 元就「そりゃ君の格好を見ればすぐにわかるよ。その服は、魔術礼装。私も歴史家だから色々調べているのさ。」