grand order  5

そんな話をしているさなか、どうやらバーサーカーとの戦いは向こう方が諦めたようである。シールダーを名乗るその少女のあまりの鉄壁さに攻略の糸口が見えなくなり、その上更に厄介なことが起こり始めていた。

 マダラ「どうやら、このままではらちが明かないようだが。…それに、お前もそろそろ限界なのではないか?」

マダラはその眼でしかと未来を見据えていた。無論それは味方のことであっても同じこと。その通り、フォースにも限界とやらがあったようである。

 ドゥークー「どうやら、もはや隠し通すことは不可能ということでしょう。その通りでございます。私は我がマスター【ダース・シディアス】に比べると暗黒面の使い方に少々難儀なところがございます。しかも、相手はかのヘラクレス。狂化していたからこそマインドコントロールができましたが、それでもやっとでございます。」

 マダラ「フッ、お前の当初の考えの通りにいけば、勝てそうなところだったろうにな。長引かねば、暗殺はうまくいっていただろう。」

しかし、運命というものは彼に味方してくれなかったようである。流石に、この想定外のことは予測がつかなかったようだ。その会話を終始聴いていたマシュは、自分のマスターに大声で報告し始めた。

 マシュ「マスター!ヘラクレスさんの呪縛が解けそうです。」

 マスター「よし!よくやったぞ!ここは一旦下がろう!」

そのまま彼女はマスターと呼ぶ少年の元まで下がった。

 元就「おっと、そうこうしているうちに彼女が戦いから帰ってきたみたいだね。どうやら、敵さんが音を上げたようだ。」

どうやら、敵は根負けしたようである。これで、一気に形勢逆転。ここでこちらも敵に攻撃したいところだが、こちらも疲労困憊。敵もこちらを攻撃するのはあきらめたようなので、こちらも戦闘隊形を解くことにした。