grand order 9

 元就「いやいや、おどろいたなあ。まさか君のほうから連絡をくれるなんて驚いたよ。…しかし、どうして我々がここにいることに気づいたんだい?」

 山本「私の持っている携帯の機能をフル活用してみたんですよ。…そしたら、自分の携帯に登録してある追跡機能で、あなたがここにいるということを教えてくれたんですよ!」

元就は、そう言えばそういう機能があったなと今更思いだし、先に連絡して置けばよかったと後悔するのであった。

 元就「ああ、そうだった。そういう機能があるのをすっかり忘れてたよ。…ああ、未だにこの時代の文明についていけてないなぁ。」

 山本「いえいえ、寧ろここはこうして無事を確認できただけでもよかったのではないでしょうか?」

そうだ。確かに彼の言う通りだ。さて、それならば彼を迎えに行かなくてはならないだろう。しかし、それならどこで待ち合わせするか。

その前に、山本は何かに気づいたのか、元就にこちらから立体映像を送るように要請した。

 元就「ん?別に出来るのなら一向に構わないけど。わざわざそこまでするということは、そちらに紹介したい人物でもいるのかな?」

 山本「勿論それもそうなのですか、じつはそちらもできるのなら立体映像を送ってほしいのです。恐らく、そちらに【魔術師】がいらっしゃるのではないのでしょうか?」

 元就「どうやら、伊達に超能力者じゃないね。何か感じ取ったのかい?」

 山本「ええ、そちらから【サーヴァント】の気配を感じるのです。しかも、二人。…正確には1.5人というところでしょうか?」

その通りである。全くこの人には驚かされるばかりだ。前世は陰陽師か何かなのか?ともかく、今は立体映像をお互いに送りあうことにした。

互いに映像を送りあい、始めてお互いの顔を見ることになる。果たして相手がどんな人物なのか非常にわかりやすい。