grand order 10

 山本「成程、そちらは強力な魔力の塊のような方々ですね。…やはり、サーヴァントがいらっしゃるようで。」

 元就「そう。この少年とこの娘はマスターとサーヴァントで間違いないよ。…といっても、彼らについてはまだ詳しく話を聞いていないんだ。」

その元就をフォローするかのように、少女【マシュ】が話しに割って入ってくる。

 マシュ「仕方がありません。元就さんとイリヤスフィールさんは敵に襲われていたようでして、そのような状況を作り出せなかったのです。おっと、そう言えば自己紹介がまだでしたね。マシュ・キリエライトと申します。デミ・サーヴァントです。確か、山本さんとおっしゃるそうですね。以後、お見知りおきを!」

 山本「うん。元気のいい返事だ。元気はいいこと。こちらこそ、この僕のことをお見知りおきを。」

山本は、あたかも小さい子供に返事をするかのような態度で返事を返す。といっても、失礼な雰囲気ではなく、相手の勢いに乗った形だ。

 

 山本「さてさて、君の話から推測して我々の動きを調べているや輩がいるということがこれでよくわかったよ。しかも、襲い掛かってくるとは、敵もこちらを警戒していること間違いなしだ。」

 マシュ「そのようですね。特に、イリヤスフィールさんについて何かを調べてらしたようですし。それに…」

 クーフーリン「それに、なんだ?嬢ちゃん、この場所になにか気になることでもあるってのか?」

立体映像越しに映し出される彼を見て、いぶかしげに見つめるカルデアの三人。どうしたこであろう。その眼は、あたかも以前あったことがあるかのような顔をしているではないか。」

 クーフーリン「ん?なんだ。そのリアクションは?このアロハシャツがどうかしたか?」

 ロマン「いや、それが君には平行世界でお世話になったから、今の君を見るとなんだか不思議な気がしてね。だよね立香君。」

どうやら、その少年は【立香】というらしい。マスターこと、【藤丸立香】も不思議な感覚に陥っている。