再びカルデアにて 6

 アタランテ「おや?汝は客人の…。どうしたのだ…と、何だこれは!」

 テスラ「なんということか!!どうやら、これに映し出されているのは何かしらのテロ事件と見受けましたが、これは一体?」

山本は、ことの状況を二人に説明し、このホログラムに映し出されている惨事について説明した。それを聞いた二人のリアクションは言わずもがなである。

 アタランテ「一方的な殺戮とは、許しがたい行為だ!このようなことを起こしても、誰も納得しないぞ。」

 山本「そう、勿論だ!でも、テロリストというのは倫理観が自分たちとは違うのが厄介だ。くっ、精鋭ぞろいの国連軍がこうも苦戦するなんて信じられん。」

 ?「そうだろう。この映像に写っている覆面の男、間違い無くサーヴァントだからな。生身の人間が太刀打ちできる相手では無かろう。」

どうやら、又別のサーヴァントが彼らの近くにやってきたようだ。彼の名は、【李書文】。20世紀の中国に実在した八極拳の使い手、又は、【神槍】とも呼ばれる槍の名手である。

 マシュ「それは本当ですか!この人物がサーヴァントであると?」

 書文「そうだ、間違いなかろう。…お前たちも感じているのではないか?」

 テスラ「ええ、私も書文殿の言う通り、あの者がサーヴァントであると感じ取っています。」

 アタランテ「私も同じだ。…25世紀にもサーヴァントを召喚出来る人間がいるのか?」

そう聞かれた山本は、その問いに対してありえないという答えを出す。25世紀では、英霊召喚システムが完全に消滅しているからだ。