再びカルデアにて 10

 山本「そう、この時代ではまだ時空間を自由に使いこなすことができる人間が少ないどころか、ほとんどいないでしょう。恐らく、世間に完全に秘匿されているここカルデア以外は存在していません。そこで、カルデアの力と25世紀の時空省の力を借りて、不可能を可能にします。」

再び山本は魔方陣に右手をかざし、何かしらの呪文を唱え始める。すると、先ほどの魔方陣がより強く輝き始めた。して、輝き始めて5秒後、今度は魔方陣、つまりはアタランテとテスラの真上に大きな穴が開く。その穴は、渦を巻いており、奥を見ると、何かしらのビジョンのようなものが見える。

 

 マシュ「うわ、突然魔方陣が輝いたと思ったら、宙になにかが現れました!山本さん?一体これは…」

 山本「これこそ、未来へつながる時空穴、これで、君たちをデミ・サーヴァントにできる準備は整いました!!いまから、未来の二人を触媒にして、僕の魔力によって二人を未来でサーヴァントとして召喚。その前に、その時空の穴をつかって未来へ転送します。」

 そのことを再び耳にした二人は、本当にそのようなことが可能なのかどうか、正直心配でしかなかった。初めて聞いたときはこれほどぶっ飛んだことはないだろうとは思ったが、本当にやるとは驚きである。

 アタランテ「大丈夫なんだろうな本当に。何かあった時は責任を取ってくれないと困る!!」

 テスラ「その通りだ!あの【凡骨】のようなへまを犯したりは君ならしないだろうが、正直不安しかない!」

 山本「すみません!!申し訳ないのですがもうお時間です!!」

 藤丸「ええ!もう時間なのですか!!まだ二人の心の準備が全くできていない気が!!」

 山本「すまん!!もうやらせてもらおう!!時空間移動、して英霊召喚!!」

 宇和島「レッツ!!25世紀へ!!」

果たして、それから30分後、予定を少し遅らせて時空省で起こったテロは二人の活躍によって確かに解決はしたのだった…が、二人は疲労困憊なのであった。