再びカルデアにて 12

 山本「そうだよねえ。疑問に残るよねぇ。それは、25世紀では一応問題のない話だ、ということで済ませてもらえればいいかな。一応、サーヴァントに関することは、教科書に出てくるからね。

 マシュ「教科書ですか!!未来では知られている存在なのですね。っと、そのようなことを我々に話して問題は無いのですか?SF的には、未来人が過去の人物にあれこれしゃべってしまうのは問題ではないでしょうか?」

またしても疑問が浮かび上がる21世紀の面々、その質問に対しても、山本は懇切丁寧に答える。

 山本「普通はね。でも、今回は特例だ。たった今、時空省から連絡があって、特別にカルデアと連携をとるようにというお達しが来たんだ。そこで、こちらの時代から供給できる情報はある程度後悔してもいいことになったのさ。勿論特例でね。今までは、君たちが未来人の扱いだったけど、今回は君たちが逆の立場になっただけと考えればいいよ。」

 ダヴィンチ「おお、それは助かる。それでは、我々からも公開できる情報はどんどん出していくようにするよん。でも、カルデアに関する情報は消されてしまったはずでは?サーヴァントに関することも一緒には葬られなかったということなのかな?」

ダヴィンチの推測は、見事正解である。サーヴァントシステムは、時空石による偉人降臨とどう違うのかという欄で必ず出てくるところなのだ、因みに、教科書内では、全く違うシステムであるということという説明がなされている。

 ダヴィンチ「ほ~う、成程。そういうことなのね。でも、サーヴァント召喚システム自体はほぼ滅亡状態で、使えるのは君のような魔術に精通しているごく一部の人間のみというわけか。ま、そっちの世界で魔術師が何人生き残っているかは知らないけどね。で、ちょっと脱線するけど、やっぱり君も魔術師の家計かなにかなのかな?さっきの魔方陣といい、只者じゃないぞ山本君。」