再びカルデアにて 13

 山本「にはちょっと違うんだけどね。…この能力をきっちり使いこなせるようになるまで色々あったからさ。」

何故か急にしんみりしてしまった。どうやら、過去に何かしらあったとしか思えないような表情をしたからだ。あえて、皆々はそれ以上聞かないようにした。

さて、彼らがそのような大事にかかわっているとき、21世紀の日本の地方都市、冬木にある喫茶店アーネンエルベでは会話が弾んでいたところから再開する。話は、冬木に現れるという謎の妖怪についてだ。

 式「さて、話をもどそっか。この妖怪の共通点だけど、幻覚が見える上に、おんなじ場所で同じようなことが起こるってことでOK?」

 かごめ「そうみたいです、式さん。それで、目玉のお父さんに聞きたいんだけど…その妖怪、どうやったら会えるのかしら?

 目玉の親父「ふむ、それなら対策があるぞい。今日の夜、雨が降るという天気予報じゃったのう。…それを利用してやるのじゃ。」