妖怪退治 序 3

 郭嘉「どうやら、かなりお困りと見えるね。」

 キッド「そりゃそうだぜ。なんかあのでっかい黒い穴に巻き込まれた原因が此処にあるかもしれないって話だったから差がしてんだけど、な~んの手がかりもありゃしねぇ。」

 郭嘉「それは私も困った。仕方がないので、ここでちょっと探索方法を変えてみようかな?今ちょっと手がかりになりそうな情報を手に入れたからね。」

その言葉に飛びつく電話越しの三人組。しかも、怒涛の如く、色々質問を飛ばしてくる。

 ハヤテ「それって本当ですか!一体どんな情報なんですか!」

 王ドラ「そうですよ。早く教えてください!こっちもこんなことさっさと終わらせたいですし。」

 キッド「そうだそうだ!ったく、ロボット使い荒いぜお宅よ!」

郭嘉は、流石にそこまで言われたらしっかりと説明する義務がありそうだと思った。そうでもしないと、とある軍に所属する筆頭軍師としての自分のメンツが丸つぶれだからだ。軍師たるもの、意思疎通ができてなければ意味がない。

 郭嘉「よし、では指示を出そうか。まず、今君たちは北の防波堤にいるみたいだけど、そこから川の反対側へ移動してほしい。そこに行くと、道路工事をしている場所が見えてくるはずだ。君たちの秘密道具を駆使してそこへ移動してほしい。…おっと、こちらでも動きがあったようだね。」

 町の近くまで移動した喫茶店から、例の一行がここから出ようとしているのだ。この近辺に、もしかしたら何かあるのかもしれないと踏んでのことらしい。

 目玉の親父「ふ~む、そのつながった喫茶店がこのような場所まで移動するということは、何かあると考えていいじゃろうて。…では、そろそろ外へ出るとするかの。まだ昼じゃが、もしかしたら何かあるかもしれん。」