妖怪退治 中 4

 エド「おっ!それは朗報!実は、俺たちもなんで錬金術をこっちの世界でも使えるのか不思議だったんで丁度いい!!それで、なんで使えるんだ?」

 宇和島「それはね、君たちがこっちに来た時に起こったことなんだけど、どうやら、君たちの世界とこっちの世界が自由に行き来できるようによりなりやすくなったからというのがあるんだ。どういうことかというとね、ちょっと難しい話になるから、ちょっとホログラムで説明するね。」

宇和島は、研究服の内ポケットから何やら小さい球の形をした機械を取り出し、それを地面に投げると、その球体から、立体映像が映し出される。その映像には、25世紀の世界と、エドワードたちが住んでいる世界の二つが映し出されていた。」

 宇和島「この映像に映し出されているのは、少し前までの互いの世界がどう影響し合っているのかを映し出しているんだ。以前は、ほぼ全くといっていい程完全に独立していると言ってもよかったんだけど、最近はこのようになっているのさ。」

どうやら、映像は最近の互いの世界が映し出されている。どうやら、エルリック兄弟のいる世界から、こちらの世界へ何やら大きなエネルギーのようなものが流れ込んでいるようだ。

 エド「おっ、なんか変わった。」

 宇和島「うん、変わったね。これは、違う世界がつながった場合、どう影響するかというのを簡潔に現したものなんだけど、君たちの世界はかなり強力な力を持っているね。これでも、ほんの1パーミル【10分の1パーセント】しか流れ込んでないんだけど、この世界から来たのは君たち二人だけ。すなわち、君たちだけでもかなり強力に影響しているんだ。これだけのエネルギーが流れ込んでいれば、君たちが錬金術を行使できても何ら不思議じゃないということさ。ま、この世界には時空省があるからいろんな世界と行き来しやすくなっていて影響されてる部分が結構あるのよねぇ。これも、その一つなんだとおもうよ。」