再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 38

普通ならそうだろう。ギリシャ・ヨーロッパの英傑がそろっているのだ。まず、一人でこの面子に勝てる見込みはない。オリオンとアルテミスは名うての狩人として有名だ。一応、恋人同士なのだが、アルテミスの愛がとにかく重い。

ディオスクロイは、二人一組のサーヴァント。妹の名はポルクス、兄の名はカストロという。ふたご座のモデルになったのはこの二人だ。剣とボクシングの達人であるポルクスと、小型の盾を持つカストロのコンビネーションは誰にも止められない。

 

ジル・ド・レェは中世フランスの将軍、軍の指揮官。百年戦争時代、ジャンヌダルクと親交があったが、彼女が魔女として処刑された後、発狂し自らが治める領地の子供を攫っては殺害するという狂気の人物となり果てた。今作では、将軍時代と発狂後の二人いる。

 

ローマ皇帝についても簡潔に説明しよう。一人目はネロ。暴君として有名だが、その正体は男装の少女である。どこかかわいらしく我がままなところはあるが、思ったよりはそこまで暴君とまではいかない【暴君とされたのは、死後ローマの貴族たちによる流言という説がある。】人物。むしろ、気前が良い少女。

 

次はコンスタンティノス11世。時代は西暦1400年代の人物。東ローマ帝国最後の皇帝、即ちローマ皇帝としては最後の皇帝である。どこか落ち着いた雰囲気の紳士でどことなく冷めているようにも見えてしまうが、それは彼の最期によるものらしい。騎馬による戦闘と、部下を召喚して自らも剣を持ち戦う。