5章 プロローグ 2
マダラ「どうやら、少し遅れるらしいな。あやつめ、何かを考えているのやら。それよりも、お前が開発した宇宙観測機が何かしらの反応を感じ取ったようだ。…未来の技術というのは素晴らしいな。どうやら、1パーセク離れたところに何かを発見したらしい。しかもだ、それがこの星に向かって来ているようだな。」
ゼーナは、観測機をマダラから渡され、自分の目で確認する。間違い無い、その物体は、この時代には無い科学の力でこちらに向かって来ている。
ゼーナ「信じられない、と私に言わせたいのかもしれないけど、これでも私はあらゆる銀河を見てきたのよ?」
マダラ「滅ぼしてきたの間違いではないのか?」
ゼーナ「ふふ、そういうことになるかしらね。安心して、この星を滅ぼすことは無い、ということは保証して置くと言ったじゃない?」
マダラ「そう言えば、この星は落ち着くとか何とかでそこまではしないといっていたな。さて、そんな話をしていたら近づいてきたな?」
その時、何故だかわからないが、ゼーナは少し意地悪な顔をしてでマダラを覗き込んだ。その時、彼女の銀色の髪が、空洞の中に入ってくる月の光に反射し、神秘的な輝きを見せた。
マダラ「どうした、そんな顔をして?」
困惑しているマダラのことなど一切気にしてないかの如く、彼女はそのまま後ろを振り向く。その方角は、洞窟の入り口がある方だ。
ゼーナ「いえいえ、何も無いわ。それよりも、洞窟の入り口に誰か来たようね。」
間も無く、二人が見覚えのある人物がこちらに向かってくるのがすぐに分かった。その人物は、間違いなく松永久秀である。
松永「どうかしたかねおふた方?折角私が例の物を持ってきたというのだが?これだ、かの剣豪将軍が持っていた刀だ。これを用いてあの儀式をやるのだろう?」