決戦 アインツベルン城 25

 カヤ「何、宝具?なんだそれは。構わん!奴らを倒せ!儂も手伝う!!」

そうして、カヤは本気を出し、残りのモンスターたちと共に三人に襲い掛かる。のだが、悲しいかな。彼らは、オベロン達三人相手に知恵を尽くし、圧勝するという夢を見るという悲しいことになる。

 オベロン「眠りは避けられないものだ。夜の帳、朝のひばり、誰だって夢くらいは見る。それが……どんなものでもね。僕にできることなんて……この程度さ。童心の君、夏の夜の後、恋は触らず、懐かしむもの。わかっているとも……誰だって、今より少しだけ幸福になりたいんだろう?いいとも!!『彼方にかざす夢の噺(ライ・ライム・グッドフェロー)』!」

彼方にかざす夢の噺と書いて(ライ・ライム・グッドフェロー)と読む。オベロンが語る、見果てぬ楽園の数え歌。
背中の翅を大きく広げ、鱗粉をまき散らして対象の肉体(霊基)を強制的に夢の世界の精神体に変化させ、現実世界での実行力を停止させる、固有結界と似て非なる大魔術。なんだそうだ。この夢に落ちたものは無敵になる代わりに、現実世界への干渉が不可能となる。

 

 オベロン「ま、こっちの方が平和でいいだろう?後で技解くから、敵のことを洗いざらい、吐いてもらおう!!」