決戦 アインツベルン城 26

さて、これで防衛線はほぼ決着がついたと言っていいだろう。残るは、剣豪将軍と正義を気取るガンマンとの戦いを残すだけだった。が、そのうち一人は陸奥により隠れていることがほぼ不可能となっていた。

 ワイアット「驚いた、まさか、またしても陸奥に出会うとは。その技、まさしくあいつを連想させる。」

 九十九「そういえばそうらしいな。俺の先祖があんたにあったことがあるんだったか?…あんたには、あのお偉いさんの邪魔をしてもらいたくないんでね、ちょっと俺と勝負してもらえないか?」

 ワイアット「OK!いいだろう。100年ぶりだな、陸奥と戦うのは。…が、その俺とは違う俺だ。…はたして、お前はどう俺を楽しませてくれるのか?」

 

そう、ワイアットはかつて、九十九のご先祖様と戦闘経験があるのだ。…しかし、何故だろうか?彼の言葉には含みのある言い方があった。そう、文字通り、彼がかつて陸奥と戦ったことがあるワイアット・アープそのものだったの話、が、彼は本当にそうなのだろうか?

さて、本命こと、山本と剣豪将軍、サーヴァント足利義輝との戦いが始まろうとしていた。一応、名目上の彼のマスターである松永と、その裏で暗躍する男、アーデン・イズニアを名乗るものは戦いの様子を傍から見ていた。

 アーデン「さーつぶし合いが始まった始まった。…とっととあいつら両方ともつぶれてしまえばいいんだけどね。で、マダラから情報は手に入れた?」

 松永「これかね?問題はない、しっかり記録してある。あとは、あの日本かぶれにこれを渡せば万事よしだ。…それにしても、昼間の道化っぷりは素晴らしいものだったよ。」

 アーデン「そうだった?いやー俺ああいうの得意だし。それで世界滅ぼしかけたぐらいだ。…いいコンビだぜ俺たち。」