英雄集結33
鬼太郎「いえ、一応緊急事態が起こった時に、僕の仲間が駆けつけてくれるようにお願いしてますので、皆さんは山本さんの救援に向かってください。…と、話をしていたらちょうど来たみたいです。」
どうやら、彼の仲間が到着したようである。鬼太郎がどうやら上を見上げたので、おそらくその仲間は上からくるのだろうと察した皆は、天を覆うほど緑生い茂る木々を見上げる。すると、どうだろうか?何やらその緑に何かしらの長~い影が映りこんだ。全長はざっと8メートル。そして、その陰は、木々の中を縫う様に侵入。姿を現した。
その正体は、一反の白い反物に、短い手と目が付いた謎の者であった。
反物?「ああ~間に合ったかいね?呼ばれた気がしたけん来てみたらなんかあったごとあるね?」
その反物は、急に九州弁で鬼太郎に語りかける。一同は、初めて見る彼に対して少々驚くのであった。
かごめ「うわ、布がしゃべった!しかも九州弁!」
反物?「そりゃあかごんま出身やけん、九州べんばい。そういえば自己紹介まだやったね。名前ば【一反木綿】っていうけん覚えて欲しいとばい。」
と気さくな口調で、鹿児島県出身の妖怪【一反木綿】は簡単な挨拶を済ませるのであった。