再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 62

さて、五人組がそうして水面下で動いているところ、カルデアでは、地獄が展開されていた。もう既に、その影響か、地下にある図書館にも地響きが伝わってきていた。

 

燃え盛る炎、響き渡る咆哮。もう既に多くのサーヴァントが二人の怪物に相手をしたが、悉く敗れ去った。ギリシャの英霊達もそうだ。

 カイニス「くそ!俺達でも駄目ってのかよ!」

 カストロ「あきらめるなカイニス!カルデアギリシャの英傑が揃った今なら不可能はないはずだ!」

そう、先ほど全ギリシャ英霊がカルデアに帰還したということで、その戦力を用いてセフィロスと対峙していた。が、それも次の瞬間全てが無に帰す。

凍てつく氷河、激しい地割れ、落ちる雷霆。全てが必殺の威力を誇る上、あの剣技も合わさるともはや災害級だ。それは、完全なる厄災という物でしかない。もう止めることは出来ない。相手は、世界を滅ぼさんとした怪物。その脅威は、すべてを終わらせんとしていた。

この様子を傍から見ていたマダラは驚嘆していた。

 マダラ「さて、もう一仕事していくか。石板はまた今度でいいと先ほど奴がテレパシーで送ってきたが…その代わり、ゼツに今回のことを記録させるついでにこの戦いを楽しむとしよう。」