英雄集結5

 妖怪「…でだ、今助けを求めても誰も助けにはこないというわけだ。大人しく降伏しろ、そうすれば命だけは助け…」

 

と言い終わろうとしたところ、その妖怪めがけ、郭嘉が放った球がもう一発飛んできた。

 妖怪「ふぉぉう!なんか飛んできたいったい誰だ邪魔するのは!!」

 郭嘉「失礼、通りすがりの軍師と狙撃手だ。…おっと、どこかで君の顔を見たことがあると思ったら、遠呂智軍の武将じゃないか。名前は確か【蛟】でよかったかな?」

 蛟「あ!貴様は曹操軍の!!何故貴様がここに?!ってまさか、結界破られたのか!」

 冴羽「いや、あんた気づくの遅すぎんだろ。で、あんたがこの結界を仕掛けた一人ってことでいいんだな?見る限り、あんた人間じゃねぇってことは分かるんだが。っと、そこの赤い服着た兄ちゃんが犬夜叉ってことでいいのか?」

 犬夜叉「ん?そうだけどよ、あんたら誰だ?ま、見たとこだと俺の味方でいいってことか?」

 郭嘉「その通り、まずは君の力が欲しいんだけど、まずは彼を捕縛しようか。少しでも情報が欲しくてね。…おや?」

 

どうやら、三人が会話をはじめた隙に、蛟は逃亡を始めたようだ。

 蛟「しょうがねぇ、ここは逃げて遠呂智様に報告しに…」

と、蛟は逃亡を始めたものの、それを許さない銃弾の音がこだまする。

 冴羽「あ、誰に会いに行くって?」

蛟は、音がした方を目視する。すると、手に持っていた愛用の槍の穂先が綺麗さっぱり吹っ飛んでいたことに気づいた。

 蛟【何ィ!あんなに離れた場所から正確に槍の穂先を狙っただとぉぉお!…無理だ、一旦ここは降参して命を繋いだ方がいいだろう。】

こうして、郭嘉たちは、情報源として蛟を捕虜として得ることに成功した上に、犬夜叉という心強い仲間を迎え入れることが出来た。