英雄集結39

一方、山本次官を救出するために動いている郭嘉、冴羽、犬夜叉諸々は、ついに山本次官がとらわれていると思われる結界の前まで到達した。森の奥深く、それは確かに存在した。

 犬夜叉「ほー。あれか。なんか目立つな。」

 郭嘉「確かに、目立つはずなんだけどね。なぜかこんなところに堂々と立っていても気づかれないということは。どうやら、人払いの魔術か何かがしてあるとみていいのかな?」

 冴羽「おれは魔術とかなんとかはまっっっったく詳しくないからその辺は任せるぜ。【ああ、できれば奇麗なねぇちゃんの依頼を受けたかったんだけど。そうは言ってられないなこいつは。】」

 式「わかった。その辺はなんとかするさ。あ~はじめは妖怪退治をするはずだったのにこんな大騒動になるなんてな。…そういえば、人払いの魔術をしてるんならどうして俺達ちゃんとここまでたどり着けたんだ?」

 

 この結界。明らかに目視できるほどの禍々しいものなのだが、不思議とこの辺り、人間どころか、生き物の気配が全くないのだ。…その状況で、なぜ自分たちがこの場所に近づくことができたのか?軍師郭嘉は恐ろしいことに気が付いた。

 

 郭嘉「そうだね。その状況で我々が近付けたということは、恐らく…やっぱりそういうことだね。敵さんの待ち伏せだ。」