英雄集結28

 土方「ま、そういうわけだ。それに、ここに長居すると人が寄ってくるだろうしな。とっととここから立ち去るのが一番だろう。」

 

と、ほとんどの者が完全にここから立ち去ることのみを考えていた。その同時期、ある者たちが彼らのもとへ接近していた。その者の名前は【ゲゲゲの鬼太郎】である。つい先ほどまで郭嘉や式、犬夜叉たちとともにいた彼は、知り合いの妖怪である、白く長い布の姿をした妖怪【一反木綿】に乗って急いで移動していたのだ。正確には、彼らに用があるというよりは、ある妖怪に用があるといったほうが正しいことになる。

 

それは、つい数十分前のことだ。鬼太郎は、郭嘉達とコンタクトを取ったのち、山本次官を救出するための作戦に乗り出そうとしていたところ、何やら強力な【妖気】すなわち妖怪が発する気の流れを感じ取ったのだ。ちなみに、彼が妖気を感知した際は、頭頂部の髪の毛が垂直に立つ。本人は妖怪アンテナと呼んでいる模様。

 鬼太郎「ん?父さん、何やら強力な妖気を感じます。北の海沿いからです。」

 犬夜叉「へぇ、鬼太郎の髪って妖気感じたらこうなんのか。便利だな。」

 かごめ「そうねぇ…て、感心してる場合じゃないわ!もしかしたら新手の敵が現れたってことかもしれないじゃない。」

 郭嘉「ふむ、確かにそうかもしれないね。だとすると、厄介なことになる。…っと、ここで司馬懿殿から連絡が来たようだ。…さて、立体映像がつながるぞ。」

 

彼の言う通り、すぐに 連絡がつながった。どうやら、司馬懿だけでなく、立体映像には、ほかにも人も映し出している。。