英雄集結6
さて、こうして郭嘉たちは、上手に蛟から情報を引きだし、敵の動向を聞きだすことが出来た。
郭嘉「いやいや、これで敵の情報はある程度は聞きだせたかな?…最後に、敵の首魁が何者かを教えてくれてもらえないかな?やはり、君の上司である、魔王【遠呂智】が関連しているとみてもいいのかな?」
蛟「それなんだが…確かに遠呂智様はこの作戦に加わっている…しかし、残念ながら今回は遠呂智様主導ではないのだ。…誰が首魁なのか、俺みたいな下っ端に教えてもらえなかった。それに、あの方は今ほかの計画に参加なさっている。…っと、これ以上は死んでも言えねぇ。さ、とっとと俺を放せ!そうでないなら、殺すんだな!」
彼の態度を見る限り、これ以上は何も話してくれないだろう。このことは、勿論郭嘉の想定内であった。
郭嘉「ああ、大体のことは良くわかった。では、約束通り、君を開放するとしよう。」
そうして、郭嘉は蛟を放ち、彼はそのまま森の中へ去っていった。
冴羽「ほんとにいいのか軍師さん?」
郭嘉「それについては問題ないさ。何せ、こちらは何も不利なことを話していないからだ。」
彼の言う通り、うまいこと相手に情報を喋らせ、こちらは完全に何も情報を話さずに済んだ。
犬夜叉「へぇ。俺には良くわからねぇけど、郭嘉…とか言ったか名前?いや、すっげえ頭いいんだな。ちょっと軽そうだけど。」
郭嘉「はははは、何々、軍師たるもの、相手に考えを読まれてはやってられないからね。自分はこれでいいと思っているよ。何せ、こうすればとにかく女性にモテるからね。」
と冗談を言ってのけるあたりは余裕の表れか。