英雄集結 14
結論から述べよう。なんかいっぱいあった。何故かは分からないが、意外とあるものである。
キッド「あったああああ!!!よし、これで沖合へ逃げよう。とはいっても、本当にうまくいくと思います?」
ハヤテ「うまくいくと思いますよ。なにせ、相手は泥ですし、海に逃げ込めば万事何とかなる筈です。」
そのまま急いで小舟に乗って、沖合に出ると、泥の怪物も後を追って海に飛び込んできた。しかし、やはり泥は泥、次第に体が溶け始めた。次第に、何十体といた泥田坊は、全て海の中へと沈んでいった。
王ドラ「どうやら、本当にうまくいってしまいましたね。これで終わればいいのですが。」
哀しいことに、彼の予感は見事的中することになる。何故だかわからないが、三人とも、急に背筋に寒気がし始めた。
ハヤテ「あの~、すみません、なんだか分からないのですが、急に背中がヒンヤリしてきません?」
王ドラ「ええ、私もです。」
キッド「ああ、何故だろうなー。なんだか俺も寒気がするんだよなー。」
三人は、何故だか岸の方を見る。先ほど泥田坊が沈んでいった場所だ。三人は、そこに何かしらの異変を感じ取ったのだ。するとどうだろうか、そこから何故かあぶくが出始め、次第に大きくなっていっているのだ。
ハヤテ「ああ、なんだか嫌な予感がする。」
二人「同感。」
そうして、悲劇は訪れた。なんと、先ほどの泥田坊がすべて合体して、巨大な一体の怪物になって現れたのだ。