妖怪退治 佳境 4

 襲い掛かる敵相手に、彼は得意の二刀流でも敵を撃退する。複雑かつ変則的な激しい動きに、かの泥田坊も相手をするのに手間どるばかりである。しかも、彼に気を取られていると、今度はビリー・ザ・キッドによる愛銃【サンダラー】による支援銃撃、そして、クーフーリンによるゲイボルグが襲い掛かる。遠・中・近すべてが完璧な布陣で次第に逆境を乗り越える始めた。

 ケフカ「あら~気づいたらこちとらまけそうになってんじゃねぇか。ん?なんかスマホに連絡が入ってきたし。」

ケフカは、謎の女科学者ゼーナから渡されたスマートフォン型の高性能端末機の画面を見ると、どうやら残りの4チームにこちらの居場所がばれてしまったようだということが分かった。

 ケフカ「やべ、ちょっと座興が過ぎちまったか。ったく、仕方ねぇな。んじゃ、助っ人を呼ぶしかないってこった。ということで、あの御三方を呼ぼうかねぇ。」

ケフカは、彼らを呼ぶための合図である指を鳴らす。山本は、急に魔力反応が増大したのを感知し、一旦泥田坊との戦闘をやめて距離を置いた。残り二人も、明らかな異変に気づき、魔力反応がするほうから距離を置き始めた。

 山本「兄貴、こいつはやばそうなやつか着そうです。」

 ランサー「ああ、間違いねぇ。こいつはなかなかの手練れだ。気を引き締めていけよ、かなりやべぇみてぇだからよ。」

空間を引き裂いて何者かがこの空間に入ってくる。やってきたのは、三人の助っ人のようだ。

 一人は、西洋の魔女で屈指の知名度を誇る【グルマルキン】。普段は、日本でいうところの猫又に変身して人間界をうろついている。

 グルマルキン「どうやら、儂の出番かねぇ。ドラキュラ公が言ってた敵ってのはあいつかい。やってやるよ。」

二人目は、魔力提供を行っているエクスデスである。今回が、久々の実践である。

 エクスデス「ファファファ。どうやら、この無の力を使う時が来たようだ。存分に暴れるとしよう。」

そして、もう一人は、誰も見たことのない、サムライの姿をしたサーヴァントである。