英雄集結19

 三人「おお~」

三人組は、今まさに、かの剣豪の一撃を目撃したのだ。

 宗矩「うむ、これで時間は稼げたであろう。では、逃げるがよい。後程、新たなサーヴァントがやってくるはずだ。…そうだ、言い忘れておったが、サーヴァントについては彼から聞くがよかろう。…では、無事で。」

 

そう言われた三人は、急いで岸へと逃げた。そのままそこで待っていた藤丸と合流する。

 藤丸「よかった。何とか逃げだすことが出来たみたいですね。」

そう言われた三人組は、ものすごく疲れ切った顔をしていた。全くといってよい程余裕が無い顔である。

 王ドラ「えぇ、もう生きてるだけで幸せですよ私達。」

 キッド「そうだよなぁ~。なんかもう、気が抜けてしまったような。」

 ハヤテ「ああ、早くお嬢様のところへとっとと戻りたい…」

そんな三人を、カルデアの技術でケアしながら感じたことは、よっぽどひどい目に合ったんだろうなぁということだ。そして、そんな彼の横でサポートしているマシュも彼と同じ感想を抱いていた。

 マシュ「…大変でしたね。あんな怪物に襲われたら大変どころの騒ぎではありませんね…」

 

と、気づかいをしてくれる彼女に対し。王ドラは

 「いえいえ、あなたのようなお嬢さんにお世話になるなんて、疲れも吹っ飛びますよぉ~」

と女性に弱い彼は顔を緩ませながら、世辞をいうものの、すぐさま疲労困憊の状態にすぐさま戻ってしまった。

 マシュ「ええと、王ドラさん…でしたね?あまり無理はなさらないでください。あの怪物は、先輩…いえ、カルデアのマスターである藤丸立香が解決いたします。…そろそろ次の方が来られる筈なのですが…ダヴィンチちゃん、ドクターロマン。そちらの準備はできましたか?

 ロマン「ああ、こちらは準備できているよ。ダヴィンチちゃんも準備できたかな?」

 ダヴィンチ「こっちもOKだ。もうすぐしたら、そちらに何人かのサーヴァントが到着予定だ。それまで、但馬守が何とか食い止めてくれれば問題なしだ。」