英雄集結26

 元就は、敵に逆襲するための一手をこの時からすでに考え始めていたのだが、まだまだ仲間が足りていないために、実行に移すには時期尚早と考えていた。今は、まず山本次官と辻谷臨時職員を合流させることがまずその一手となる。

 

 元就「いや、まだ早いね。まずは、山本次官を探さないとだめだね。」

 宇和島「そうですねぇ。…おっと、言い忘れてたことがありました。先ほど入ってきた情報なのですが、そちらに郭嘉さんと冴羽さんと思われる反応が南の森のほうからあったようです。…それに、何名か人を引き連れているようですよ。」

 元就「おお、それは想定外だったね。もしかしたら、鋼の兄弟みたいにどこか別世界に飛ばされていたと思っていたんだけど、彼らもこちら側にいたんだね。…銀時君みたいにこちらに戻ってくるってことは無かったみたいだけど。…これはぜひとも合流したいね。」

 

 元就と宇和島が長話ししている間に、山本次官を救出しようとしていた郭嘉グループを、どうやら時空省の探索班が探し当てたようだ。」

 宇和島「勿論です。…もちろんそうなんですけど、ちょっと気になることがありまして、そのうちの一人がこちらに向かって来てるんですよ。かなりのスピードで。」

 時空省の観測によると、どうやら、二つの重なる点、つまりは二人分の反応が同位置

重なってモニターに表示されている、ということらしいのだ。