英雄集結25

元就やキッドたちが互いの無事を喜んでいたところ、どうやら、25世紀から連絡が入ってきたようだ。何か、分かったことがあったらしい。

 宇和島「はーい、21世紀初頭のみなさ~ん。大丈夫かな?…どうやら大丈夫そうだ。よし、ちょっとわかったことがあって、特に元就公に聞いてほしいことなんだけど、大丈夫かな?」

 元就「ん?私かな。構わないけど、何かな?」

 宇和島「それがなんですけど~、どうやら元就さんやエドワード君たちはもしかすると罠に嵌められた可能性があるっていうことらしいんです。」

彼女のその言葉に対し、どうやら元就はなにか思いつめたような顔を一旦したのち、長々と語り始めた。

 元就「ふむ、そんな気はしてたんだよね。普通なら、あんなに人数はいらない筈だからね。何せ、十人ちょっとは流石に多すぎるとは思う。いや、あの車時空間広いから狭いとかそういう不満は無いけれど、普通に考えたら、長官は山本君一人でも行かせればいいだけの話だ。が、実際はあの人数だ。実際、山本君が見たであろう長官は、偽物だったのだろうけど。ということはだ、…おそらく、敵の考えは、本来はあの謎の暗黒空間に飲み込んだ後にそれぞれ別の世界に分断し、各個撃破するとかそういうことでいいのかな?」

 

宇和島は、彼の推理に驚いた。恐らく、それが正解であろうという時空省の考えとほぼ一致しているからだ。

 

 宇和島「OH…ちょっと冗長なところはありましたけど、元就公の考えの通りです。」

流石は謀神といわれた戦国武将である。見事な観察眼と頭脳である。…惜しむらくは、気付くのが遅かったというところであろうか。

 

 元就「いや、私が気づくのがもう少し早ければこんな事件にならずに済んだんだ。…しかし、もう事件は起こってしまった。なら、今度は反撃する番だ。」