英雄集結9

郭嘉は、通信機をそのまま宙に放り投げると、そのままそれは宙に浮いた状態になった。彼の持っているそれは、一見この時代でいうところのスマートフォンのような姿をしている。かごめもどうやらそう思ったようで、

 かごめ「へぇ~、今どきのスマホって宙に浮くんだ。」

と思わず口にしてしまった。

 郭嘉「はははは、正確にはスマホのような形をした未来の最新技術が詰まった代物なんだけどね。おっと、通信がつながったようだ。ちょっとみんな下がってもらえるかな?今から立体映像を流すから。」

と、彼の口からはいよいよSFじみた単語が飛び出してきた。そして、彼の言う通りに

して、皆少し後ろに下がったところ、その場所に映像が映し出された。

 司馬懿「さて、何とかつながるようになったか。…どうやら、どこぞの凡愚が邪魔をしていたようだ。しかし、郭嘉殿が無事で何よりです。」

 郭嘉「いやいや、わざわざ25世紀からありがとう。しかし、2300年の時代変化というものはすごいものだね。」

 司馬懿「まことにそうでございますな。…おっと、そちらの人口が思っていたより多いような?そちらで出会った方々でしょうか?」

 郭嘉「ああ、彼らのことだね。折角だから紹介しよう。まずは、君から行こうかな?」

と、郭嘉は、彼らに簡単なプロフィールを紹介させた。そして、現在の状況を説明し、今から山本次官を救出するための作戦に移るというところまで来ていることを司馬懿に話した。