英雄集結10

 司馬懿「ふぅむ。話を聞く限り、そちらにも連中の魔の手が迫っているとみて良かろうか。こちらもある事件が発生していてな。辻谷臨時職員が行方不明になっているのだ。」

 

 郭嘉「え?彼がですか?一体何があったというのですか?」

 司馬懿「全ては私の失策ということになるのですが、偽情報をつかまされたのです。まんまとはめられてしまった己の凡愚具合が身に染みるところです。」

 

珍しく失策を犯した司馬仲達に、郭嘉はそう落ち込むことはないと励ましの言葉を送る。

 郭嘉「君が気にする必要は無いさ。偽情報をつかまされた…ということは、もしかすると、敵に内通しているものがいるかもしれないね。」

 司馬懿「その可能性は否定できません。どうやら、日本時空省と我中国時空省のサーバーに何者かが内部から情報の書き換えを行ったという信じられないようなことがすでに起こっています。恐らく、今回の偽情報の件はこれが原因で間違いないと見ています。」

 郭嘉「やはりか。今までどうしてこれだけの事件が勃発しているというのに誰も今まで気づかなかったのか。これは埋伏の毒の応用の可能性があるね司馬懿。」

ここで、犬夜叉が 

 犬夜叉「ん?埋伏の何チャラってなんだ?」

という質問をしたので郭嘉が丁寧に質問を始める。

郭嘉「ああ、中々高度な兵法でね、敵方にスパイを送りこむんだけど、そのスパイを敵から味方と思わせるというものさ。その後そのスパイは隙を見て相手を打ち倒すという寸法さ。すなわち、時空省内に何者か敵のスパイが味方のふりをして後々内部から崩壊を狙っている可能性があるという訳さ。そうでもしないと、時空省のコンピューターなんて弄れないしね。」