逃亡劇、そして復活 56

 ヘルクラウダー「ぬっ!」

寸前のところで躱す二体のモンスター。が、相手の態勢を崩すことに成功した。

山本「…よし、今なら敵を倒せる!」

山本は、二対の魔物のうち、アヴェンジャーと忠勝の攻撃を避け、空中から地面に激突したヘルクラウダーに焦点を合わせる。白く輝く二対のライトサーベル【白閃】を構え、数十メートルの差を一瞬で詰める。

 山本「白閃二刀流奥義の一つ。瞬光。」

その勢い、実に凄まじく、彼の余りの素早い動きに突風が吹き荒れる。そして、一瞬雷が地を這ったのかと勘違いするほどの動きと共に相手を瞬殺する。山本の師、江田島が得意とする業だ。

 

 ヘルクラウダー「なっ!!」

気づいた時には、己の体は雲散霧消しかけていた。元に戻ろうとするものの、余りの力に魔力が吹っ飛んでしまったようで不可能となっていた。

 エドモン「…ほう。話には聞いていたものの、恐ろしいやつだ。これが、突然変異、後天性により発現した万能の超能力者の力か…。」

それを一瞬みたサーヴァント今さっき救援に駆けつけた及び人間、妖怪たちは驚愕の表情である。

 犬夜叉「へぇ~。やるじゃねぇか。」

 かごめ「いや、あれ人間の動きじゃないわよ!どうなってるのあの人!」

 式「いやほんと、始めてみるけど、どうなっているのかあの人外。あの二人の手助けがあったとはいえ、隙を見せたらやばい系だなあれ。」