逃亡劇、そして復活 68

 忠勝「殿【しんがり】は拙者に任されよ。この呂布という男、かの異世界にて幾度も対峙しておるが故、如何なるものかは存じておりまする。」

 山本「すまない、忠勝殿。…ですが、おひとりでは厳しいのでは?」

彼の言う通り、流石に二対一では、かの本多忠勝も勝てないだろう。が、ここにはサーヴァントがいる。

 ジャンヌ「そうですね。ここは私とアヴェンジャーで食い止めます。ですが、相手の強さを鑑みてもう一人いてくれると助かるのですが…」

 

彼女の言う通り、相手は日ノ本最強の将軍と三国志最強の武将。もう少し人員が欲しいところではある。

 宇和島「おっと?おっとおっとぉ?これは朗報だ!今君たちのもとに、もう一人の三国志最強が接近中だ!安心して逃げてもらって構わないよ?それぐらい強力な人だと思ってもらってOKだ!」

 ハヤテ「ええっと、それ信じていいんですよね?って、もう何人か逃げてるひといますね早速。」

 

 いつの間にか、すでに多くの仲間がこの場から撤退を開始していた。そのうち、何名かがすでに脱出地点に近づいているらしいとのことである。

 山本「よし…俺も逃げるとしよう。さて、どういったルートを通ればいいのか教えてくれ。」

 

山本は、宇和島のナビゲーション通りに移動を開始した。その姿を確認した三人は、己を盾とし、撤退する者たちの安全を守るため、強大な敵と立ち向かう。