クラウド・ストライフ 25

 クラウド「…どうやら、あいつらが犯人らしい。と、いうかそうだろうな。」

 ビリー「そうだろうね。いや、片っぽどう考えても人間じゃなさそうだし間違いないね。」

クラウド達は、山道を数分走らせた先にそこまでたどり着いた。目の前にいるのは、紫色のフード付きローブを着ている魔術師と、四本の前足を持つライオンの怪物であった。

 ゲマ「おや?一体何やら爆音をまき散らしながらこちらに近づいてくるものがあるみたいですね。」

 キングレオ「おや。ぬ、あの金髪の男!…それに、あの不良少年。両名とも話は銀河殿から聞かされてはいます。…ここまで戻ってくるとは、少々やり過ぎてしまったかもしれませんな。」 

 

キングレオの作戦では、もう少し森林を焼いてから撤退をする予定だったが、一応彼が戻ってきたときの対応もしっかりとっていた。念のためだが、あくまでこれは撤退戦であるということは十分彼もわきまえていた。

 キングレオ「しかし、安心なされ。我々はいったん退き、あの二人に戦闘を任せましょう。」

 ゲマ「大丈夫なのか?連中はこちらより人数が多いというのに、さすがにあの二人ではダメそうじゃないですかね?」

 キングレオ「お構いありません。あの二人も、銀河様からの命で無理に今捕まえずとも、倒さずともよいとのお話らしいですからね。」

 

改めてキングレオの言葉に、ゲマはあの銀河という男が何を考えているのかわからなくなった。今ここで敵をまとめて嬲れば楽しいというのに、何を考えているのだろうかと。