クラウド・ストライフ 24

恐らく、この山道を降りようとした車だろうか?敵がいるであろう場所である山道を登っていくと、何台か炎上しているというのが見て取れた。

 クラウド「これは。なんということだ…」

思わず目を逸らしたくなるような光景であった。死体が焼けただれたのだろうと思える焦げくさい臭いや、恐らく車を運転していた人の物であろうものが燃え、そして、氷漬けにされて凍死しているということという悲惨なものだ。

 クラウド「…許しては置けないな。逃亡は禁止だ。このままゲス野郎を放っておいてはいけない。」

 

そう決意を決めたクラウド。その彼に、先ほどまで一緒に逃亡していたビリーが異変を察知し、クラウドのところへ戻ってきてくれたのだ。

 ビリー「ふぅ。何とかここまで戻ってこれた。…て、一体これはなんだ!余りにもこれはひど過ぎる。」

 クラウド「ビリー!戻ってきてくれたか。」

 ビリー「ああ、なんか君がなかなか山を下りてこないと思ったら。…これはひどい有様だ。…義賊としては、こんな光景絶対に許しちゃいけない。…君の考えていることは何となくわかるよ。」

 クラウド「ああ。ついて来てくれるな。」

 ビリー「りょーかい。で、敵さんのいる場所は分かるのかい?」

 クラウド「勿論。こっちだ!」

 

クラウドは、ゲマのいる方向を向けてバイクを走らせ、サーヴァントビリー・ザ・キッドはその足で彼の後ろをついていく。頭上から無数に降ってくる炎や氷の嵐をよけながら走行していくと、この地獄を作り出し者が確かにそこにいた。