冬木編 はじめはアインツベルン城16

イリヤ「そういえば、お客さんが二名ほど来てたわね。彼らもどうやってここまで来たのかちょっとよくわからないのだけど。あの罠をどう乗り越えたというのかしら?正直、私のプライドズタズタよ!」

 

と落ち込むイリヤ。それもそうだろう。一般人なら即死不可避の罠祭りである。

 ?「ま、一般人じゃないから仕方ないんじゃないか。俺はシャーマンだし。」

 ?「僕は妖怪。相手が悪かったとしか言いようがないね。」

 葉「あ、二人もこっちに来てたんだね【ホロホロ】。そして、【蔵馬】さん。」

 

この時の山本曰く。一人はまだ葉君の仲間であるアイヌのシャーマン【ホロホロ】。主に、氷雪系の技を繰り出せる自然を大事にする熱血系シャーマン。

もう一人は、まさかの助っ人蔵馬。記憶が正しければ、かの暗黒武闘会や仙水との戦いで、浦飯幽助と戦い、活躍した妖狐。とはいっても普段は南野秀一という人間として活動している人物。戦闘もさることながらその頭脳で味方を救ってきた。後テライケメン【ここ重要】。

 

 山本「え、噓でしょ?蔵馬さんが何故ここに?あ、いえ。初対面でこのようなことは、失礼いたしました。」

 蔵馬「いえ、構いませんよ。あなたが時空省次官殿ですね。お初にかかり光栄です。」 

 ホロホロ「へぇ、次官っていったら、副大臣のいっこ下だっけ?お偉いさんなのに、前線に出て大した人だ。」

 

山本は、確かによく言われるねと言って笑顔を見せる。普通なら事務仕事をしているようなポジションなので驚かれるもの当然である。