冬木編 はじめはアインツベルン城15

司馬懿は手元の情報を確認する。間違いない、辻谷職員から送られてきた内容からある程度のことは把握してはいたが、疑問に思ったことを山本にぶつけた。

 

 司馬懿「よくまぁアインツベルンの城にこれたという言葉しか見つからん。しかも、初めに行った冬木がそもそも幻術だと?それに、阿僧祇の闇とか言ったか?もう無茶苦茶よな。」

 山本「同感ですよ。まぁ、まだ一部しか攻略してないのに悲惨な目にあいましたよ。あれで一部とか絶対嘘だ。…それに、阿僧祇の闇を放っておいたら恐らく…。」

 司馬懿「ああ、冬木どころの話ではない。どうなるか想像するだけでおぞましい。ようは、そこを攻略したいということだろう?次官殿が無事であるということは上に伝えておこう。あとは、私が何とかしよう。」

 山本「ありがとうございます。こちらも、容易に動けそうです。…そういえば、こちらに葉君がいるのですが。」

 司馬懿「ああ、どうやら、宇和島時空観測室長と新発田【と書いてしばたと読む】 魔術・魔法管理室長が相談してアインツベルンのお嬢さんに許可を経て送った。後二人ほどそちらに送り込んだ筈だが…」

 

後二人か、ということは、葉君の友人か?というと誰なのだろうか?という予想に対して一つは一応あっていた者の、もう一人は意外な人物だった。