決戦 アインツベルン城 3

マダラは違和感を覚えた。…ありえないからだ。誰かに何かしら【体をいじられたのではないか】あの男。が、本人に聞くわけにもいくまい。ひとまずだ。まずは、あの男の戦いを見るに限る。そうすれば、あの男の正体、そして【■■一族】の秘密もわかるというものだろう。劣化ながらのサーヴァント召喚、あの尋常じゃない魔力。絶対に何かあるとしか言いようがない。そうしている間に、どうやらひとつの決着がつこうとしていた。

 

 矢琶羽「この人間、ちょこまかちょこまかと!!あの人間どうなっとる!!」

 朱紗丸「連携がことごとくきかんとは!あ奴、柱か?」

 山本「残念ながら、俺は柱じゃない…というか、そもそも鬼殺隊ですらないけどな。」

相対する5人に対し、戦いは佳境を極める。そして、山本はそろそろ一人ぐらいは倒す必要があるという状況に来ていた。

 山本【先に倒すべくはあの鬼たちだろうな。…問題はあの二人は【鬼舞辻】の配下ということ。鬼殺隊の刀は日輪刀という特殊な物で、鬼の首を斬ることができる。しかし、俺はそんなものは持ってない。…とすれば、もう一つの弱点を付けばいいというわけだ。】

 

もう一つの弱点。それは、【太陽の光】だ。ただ、今はまだ夜7時。明け方まで待つというのは流石に間抜け以外の何物でもない。そう、この光剣の特性を生かせば【倒せる】可能性があるのだ。