異世界侵攻録 R&D 4

 ルガール「どこからどう見ても君たちの状況は著しく悪いとしか言えなさそうだが…が、よかろう。君たちに我々の計画を少しだけ話してやろう。そして、君たちがこの場所へ呼ばれた理由も同時にだ。そうだな、まず、我々の目的から話してやろう。少し話が長くなるが構わんかな?」

ルガールは、尊大な態度を崩さぬまま、説明を始める。あたかもそれは誇らしげに演説を始める政治家のようである。

 ルガール「私のほかにも数多くの仲間が、君たち以外の世界にもいるのだが、全てはあるものを探すためにだ。それは、【ライフストリーム】と呼ばれるものだが、しって!」

 神田「ライフ…」

 アル「ストリーム?」

始めて聞く単語に、一瞬首をかしげてしまう。一体それがなんであるのか、よく分からないのも当然だろう。彼らのリアクションは当然そうならざるを得ない。

 ルガール「そうだ。とはいっても、どこの世界にも存在しているというわけではない。この強大なエネルギーを持つ惑星は、極僅かにしか存在しえぬのだ。…だが、最近奇妙なことが起こっているのだよ。」

 元就「奇妙なこと?何だいそれは?」

 ルガール「聞きたいかね?ならばお教えしよう!あなたにも多少関係することだよ、Mr.モトナリ。」

 元就「ん?私のことを知っているのかい?」

元就の答えに、ルガールはにやりとする。一体何に対して笑みを浮かべたのかは謎だ。恐らく、彼の傲慢不遜な態度の一部なのだろう。要は、お前たちのことならすべて知っているといわんばかりだ。

 元就「あぁ、知っているとも。…というよりは、君たちのことはすべて私の頭の中に入っている。無論、この世界に関することもだ。」

ルガールの意気が、更に高揚していく。気分にのった彼は、今回の事件を起こした理由の詳細を饒舌に語り始める。