5章 プロローグ 6

そうこう話しながら、マダラはサーヴァントを呼び出すための召還陣を作り、最後の召還を済ませようとしていた、その時である。大空洞には特殊な結界が張っている。何故かといえば、自分たちが何をしているのか分からないようにするためだ。しかし、エクスデスはその結界が何かしらの力によって解かれたのを瞬時に感じ取った。

 エクスデス「む?何かしらあったようじゃ。一旦召喚の儀式を取りやめだ。」

 マダラ「いや、お前はそのまま続けてくれ。俺にも何者かが侵入したことぐらい分かる。案ずるな、すぐ戻る。」

マダラは洞窟の外へ向けて歩みを進め始める。何者がこの場所にやってきたのか、そして、それが敵かどうなのかを確かめるために。

 マダラ「…ふむ、どうやら、このあたりだな。さて…」

マダラは、洞窟の高所から何者が入ってきたか隠れて観察することにした。どうやら、もう大空洞の中腹まで入りこんできているようだ。どうやら、足音から4,5人ぐらいで入りこんできたようだ。彼らは、あたりを見回しながら、洞窟の奥へ奥へと入りこんでいくことが見て取れた。それに、わずかながらだが、話声も聞こえてきた。彼らの格好だが、一人は鉄のマスクを装着し、黒いローブで体をすっぽり覆っている。そのほかは、まるで対照的な、白い装甲服で頭の先からつま先まで身を守っているようだ。その中で、ローブを着た男が、装甲服を着た者に話しかける。

 ?「間違い無い、段々とフォースの力を感じる。この感じはもしやあのお方がこの星で復活しようとしているのかもしれん。探せ。俺は一人で捜索する。お前たちは二手に分かれて別ルートで探索しろ。」

 装甲服をきた4人「はっ!」

  

そうして、彼らは洞窟の中を手分けして探索を始めたようである。奇妙だ。何故彼らはこの場所を知って、しかも我々しか知りえない【フォース】の力を知っているのか。

 マダラ「…もしや、ゼーナは何か秘密を隠しているのか?あ奴のいった宇宙からの訪問者とは彼らのことであろう。あの距離からもうこの星に着陸し、その上この洞窟の中にこうもたやすく入りこめるとは。しかも、あ奴らの格好、あの女科学者が遥か昔に見たことがあるという超古代文明に出てくる者にそっくりではないか。」