暗黒卿 2

二人はそのまま話を続けながら高台を降りた。そのまま二人は目立つことを避けるために霊体化しながらある場所まで移動する。

老人「…さて、そろそろ着きそうだ。霊体化を解くとしよう。」

 彼の言う目的の場所。それは、自身が召喚されたこの大空洞と呼ばれる鍾乳洞である。ここには、特殊な結界を張っており、自分たち以外がここを探そうとしても決して到達できないようにしてある。入ることが出来るのは、彼らを除いては決していない。さて、そんな彼らを迎えに来たのか、マダラが大空洞の入り口で待っていた。

 

 マダラ「どうやら、皇帝陛下がお帰りのようだ。どうだった?あの男は?」

 老人「確かに、面白いとは思う。…思うが、フォースを使えぬあの者が余に勝るとは思えぬ。…お主を除いてな。」

皇帝と呼ばれたその老人とその弟子、そして仮面の男は歩きながら洞窟の最深部へ移動を開始する。話をしながらか、歩みはそこまで速くはない。

 マダラ「それはそれは。…それでだ。時は動き始めた。あ奴に言われたまま俺もここまできたわけだ。あの科学者、恐ろしいことを考えおる。まさか、聖杯戦争のシステムを利用し、恐ろしいことを考えつくとは恐れ入った。」

 皇帝「確かにな。しかし、この星には面白いシステムがあるものだ。願いをかなえる願望器、聖杯か。…しかし、実態は呪われてしまったようだがな。」

 マダラ「残念ながらそうらしいな。だが、今回はこの人工科学聖杯、とあの女科学者は言っているそれを使って成功させるつもりらしい。」

 

 話を続けているうちに、何やら魔法陣のようなものが煌々と光っている場所にたどり着いた。これは、彼らと協力している 魔術師である【エクスデス】が作った転送装置のようなものである。