冬木 人理保証機関カルデア 1

銀時は、山本についていくとは確かに言った。そして、実際に着いてしまった。

 銀時「いや、確かについたのはいいんだけどよ。なんか、ここすごいところじゃね?外見たら真っ白なんだけど。」

 山本「そりゃ6000メートルの雪山の上だからねぇ。周りには何もないよ。あるのは雪だけさ。」

ここまで移動するのにどうやったかというと、25世紀の技術で一気に移動したのだ。その方法が、あまりに何の感動も湧かない。その上、目的地の外は猛吹雪。なんだかさみしい場所である。

 

 銀時「しっかし、何とも言えないとこじゃねえか。こんなところに一体何があるっていうのか。」

 山本「それが、いっぱいあるんですよここ。何せ…おっと、そのうちの一人がさっそく現れたね。」

 

山本たちの目線の先に、一人の女性が立っていた。その女性は、どこか理知的な雰囲気を漂わせるものの、少しお茶目なところがありそうな、そんな人に見えた。それと、その服装はどことなく、ヨーロッパの【ルネッサンス期】を思わせる格好をしていると思ったのは何故だろうか。

 

 女性「おや?お客さんがいらっしゃったかな?いや~思ったより早かったからちょっちびっくりだ。」

 山本「いえいえ、私もこんなに早くついてしまうなんて思っていなかったので驚いているのですが。…おっと、自己紹介を先にすべきでしたね。私が【山本誠一】と申します。」

 女性「ふ~む。そうか、君がねぇ。どうもそんなに強そうな人物には見えないんだけどねぇ~。おっと、私も名乗らないと失礼かな。私が、カルデアの英霊召喚第三号の【レオナルド・ダ・ビンチ】だよん。よろしく。」

 

 え?今ちょっとこのネェチャンなんて言った?ダビンチって言ったよね、今間違い無くダビンチって言ったよねこのひと!!