幕間1 マーリンの語り 2

 マーリン「そこはしっかりやるよねそりゃ。全く、今度という今度は彼らもこんな怪物に対応できるのかちょっと怪しいな。」

 ゼーナ「その時はあなたが彼らを救ってやったらいいじゃない。」

 マーリン「いや、出来れば私はここでゆっくりしたいなぁというのが本音だけど。その時に考えたらいいかなぁ。…しかし、ここまできちんとあんまり説明できてないような感じがするけど大丈夫?計画倒れになってない?」

 

ここまであまり説明できていないことに気をかけるマーリン。だが、彼女がそこをフォローし始める。

 ゼーナ「問題ないわよ。どうやら、その爆破事件に絡んでいたのはあのソロモン王の魔人の一体だったっていうじゃない。しかも、敵の大将はそのソロモンの魔人絡みっていうじゃない?」

 マーリン「そこまで調べてたのか。…これって、私が説明する意味ってあるのかなぁ?」

 ゼーナ「問題ないわよ。他にも、あの娘に憑依した人物が【ギャラハッド】ということとか、彼らが遭遇したサーヴァントすべてをもう調査済みとか。他にも知っていることは確かに十分かもしれないわね。」

 

正直、それで十分です。ここまで来れば、もう語る必要はあるのだろうかとマーリンは躊躇さえした。だが、彼女はあることに引っかかっていたようだ。

 

 ゼーナ「でも、私が調査しているところ、ちょっと気になることがあってね。ほら、カルデアにDr.ロマンっていう人いるじゃない?」

 マーリン「うん、いるよ。彼はカルデア所属のお医者さんで、あの事件があってからは彼がカルデアの最高責任者になっちゃった人だ。」

 ゼーナ「そうそう、彼がカルデアの生き残りの中で一番役職が高かったからとかいう話は聞いたわね。…でもね、いま現在彼の姿をしているのは【一体何者なのかしら】?」

 

さて、マーリンはここで言葉に詰まってしまう。何故だろう、そういえば、彼は人理を修復した後どうしたのだろうか?