カルデアにて 7

 山本「今のところは何にも言えないというところなんだ。いま、僕の部下とか仲間とか、みんなで必死に捜索してる所なんだ。」

藤丸たちは、冬木にいた際に、山本が何かしら仕切りに連絡を取っているのを何度か見た。もしかすると、誰かと連絡を取りあっていたのかもしれない。

 ダ・ヴィンチ「そうか。それなら、もうそろそろしたら連絡が来るかもしれないね。もしも、冬木に戻った時に何か動きがあったら教えてくれると嬉しいんだけど、いいかな?」

 山本「そういうことでしたら喜んで。…おっと、これは何という偶然。噂をしてたら本当に連絡が来たよ。しかも、滅茶苦茶頼りになる人からだ。」

 

山本は、懐から何かしらの機器を取り出した。それをそのまま宙に投げると、それがある種の映写機となり、立体映像を流し始めた。映像に現れたのは、山本が信頼している人物の一人、平行世界【FF】の住人である【スコール・レオンハート】その人であった。

 

 山本「おう。連絡が来るのが思ったより早かったね。」

 スコール「何をそう呑気そうにしているんですか。こっちは心配しましたよ。急に行方不明になるのはやめていたきたい。」

 山本「ぬぅ、鋭いお指摘ありがとうございます。相変わらずだね君は。」

 スコール「そうでもしないと、あなたは最前線に突っ込み過ぎなんです。いくらあなたがぶっ飛んだお人だといっても、もう

少し自重してください。」

 

彼の言葉に、大変申し訳なさそうにしている山本。どうやら、中々に周りに迷惑をかけているらしい。

 山本「いやはや、面目ない。時空省大臣や長官に申し訳ないことをしてしまったよ。」

その言葉を聞いた途端、スコールの顔が少し暗くなるのがわかった。一体何かあったのだろうか?