妖怪退治 佳境 16

そのまま、弓矢は宙に制止したまま全く動かない。というよりは、前に進めるはずなのに、何かに抵抗されてそのまま前に進めないがゆえにそのまま制止した状況になっているといった方が正しいだろう。

 鬼太郎「父さん、この力は一体何なのでしょうか?」

 親父「うーん、儂にも何なのかわからん。何かしらの超能力なのやもしれんが、正体不明じゃ。」

そのまま、つばぜり合いをしていた二人は、このままだと埒が明かないと一旦距離を取る。先ほどから、飛び回っていた松明丸も、一旦地面に着地したようだ。互いに力を出し、結果は5分といった所である。

 鬼太郎「これは、かなりきついですね。」

 かごめ「全くよ、相手がかなりのやりてだし、苦戦するのも当然だわ。」

二人は、相手の力量の高さに目をみはるばかりだ。どうやら、それは相手も同じであるようで、このままでは勝てる見込みがないという判断になったようだ。

 モール「…なかなかやるな。このままでは、足止めも厳しいやもしれんな。…ならば」

モールは、そのままライトセイバーの柄【つか】にあたる部分の中心を水平に構えて持ちなおした。

 モール「手の内を隠すことはやめておこう。お前たちはこのまま生かしておいてはのちの災いとなることは間違いないだろう。…死ぬがいい、ここですべて終わりだ。」

そう、あくまで、手を抜いたがゆえの互角の勝負。なら、全力で相手をする他無い。ダースモールは、ダブルブレードライトセーバーの真の力を示すことに決めたのだ。