英雄集結 7

郭嘉「さて、冗談はここまでにしておこうかな。後は、彼が話した場所に行って、彼らを救いだそう。敵も中々油断ならないだろうからね。」

 

そうして、郭嘉は蛟が言った情報を手掛かりに、結界を破壊しに行った。というわけである。

 かまいたちとモールはその話を聞いて、次に蛟と出会った時は只じゃすまないと心に決めたのであった。そのせいで、状況が不利になってしまった彼らは、このまま戦っていても埒があかないと思い、ここは一旦態勢を立て直す必要性を迫られることになる。

 

 モール「仕方があるまい。又しても退散というわけだ。」

 かまいたち「どうやらそうらしい。けっ、もう少しで連中を追いこめたのによぉ。あいつ、ほんと俺達と同じ妖怪なのかねぇ。」

 モール「私は妖怪ではない…。」

あ、なんだか悪いことを言ってしまったと咄嗟に察したかまいたちは、凄まじく気まずい顔をする。が、その顔を見て、モールは少々気にしながらも、気にしなくともよいというジェスチャーをする。そして、二人はそのまま敵に隙を見せないように、素早く撤退するのであった。

 犬夜叉「よし、今追っかければ連中に仕返しできるぜ。」

と彼は喜び勇んで追いかけようとするが、ここで、郭嘉が待ったをかけた。

 郭嘉「それはやめておいたほうがいいだろう。死して再び生きずとなれば、窮鼠も狸を噛むというから、やめておいたほうがいいだろう。あ、今の時代だと【窮鼠、猫を噛む】というのだったかな?」