英雄集結21
一体いつの間にそこにいたのか?気づいたときには泥田坊の背後に誰かがたっていた。そして、彼は泥田坊の片手を斬るどころか、
「まぁ、おまけに首でも取っちゃるか。」
と余裕の言葉を発した後、本当に首をとってしまった。
その光景は、遠くから見ていた王ドラや藤丸達からもよく見えた。【王ドラ達は、暫く休んでいた後体力がある程度回復したようである。】
王ドラ「え?いつの間にあんなところに人が?」
マシュ「驚かれたかもしれませんが、あれが【アサシン】のサーヴァントの特徴です。かの幕末の人斬り【岡田以蔵】さんは、相手に気づかれることなく敵対象に近づくことが出来るんです。あ、サーヴァントについての説明をまだせいていませんでしたね?」
キッド「いや、なんとなーくわかった気がする。俺も22世紀のタイムパトロール隊員つう職業柄、藤丸達が、もしかしたらあの組織の所属なんじゃないかなーとは思っただけだ。」
藤丸「え?もしかしたらとは思っていたけど、三人は未来人?」
ハヤテ「隣のおふた方はそうですが、僕は違います。この時代の出身です。」
キッド「そういうこった。…ということはよ、藤丸、あんたこの時代からちょっぴり未来人って所じゃねぇか?恐らく、そこまで遠い未来の人間じゃないだろ?」
キッドの言う通りである。彼が生きていた時代はこの時代から僅か十年ほど先の未来からだ。
キッド「どうやらその顔を見る限りはあたりってことでいいらしいな。いや、これも仕事がらわかっちまうもんだ。でも、驚いた。噂では聞いていたんだがよ、人理保証組織ってのが本当にあるとは知らなかったぜ。」