英雄集結22

どうやら、未来ではかなり有名な組織となっているらしいということを藤丸達はこの時改めて知った。山本時空省次官も知っていたぐらいだ。相当有名なのだろう。でも、どうしてカルデアのことを皆知っているのだろうか。一応、カルデアは国連の承認を得ている由緒正しき組織だ。が、しかし、表向きには存在を魔術師以外には隠し通している。カルデアは、科学技術もさることながら、魔術的な技術も高レベルで使われている。魔術師は、魔術を秘匿しないと神秘性が失われ、価値が下がるとされ、情報を漏らしたがらないのだ。

 

が、しかし、以前ダヴィンチちゃんが言っていたことを思い出した。もう地球上では魔術の力はほとんど失われていき、退廃していっているらしいということだ。もしかしたら、未来ではもう魔術を使える人間なんていないから、たとえカルデアの話をしたとしても、もうそこまで貴重な物でなくなっているため問題ないとされているのかもしれない。

 

 キッド「おっと、話し込んでいたら、どうやら決着がつきそうだぜ。」

どうやら、泥田坊との戦いがもうすぐ終わるようだ。…もはや、只の泥となり始めている。岡田以蔵のほかにも、サーヴァントがさらに一騎助っ人が来てくれたのも功を奏しているようだ。

  ???「おれがぁぁぁああああ!!新!撰!組だあぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!!!!!!」

 キッド「なんか、やかましいのがふえたな…誰だあの兄ちゃん?新撰組ってあの19世紀の日本で治安維持組織として活動してたあの新撰組?」

 マシュ「ええ、その新撰組です。そして、あちらで大声を出していたのは土方歳三さんです。」

 キッド「ああ、やっぱりそうなんだな。俺の日本の友人からちらっと話を聞いたことはあったんだけどよ…あんな人だとは。ありゃ確かに鬼の副長だわな。」