英雄集結 23

土方歳三。19世紀半ば、日本では幕末、即ち、武士による政治が終わろうとしていた時代。幕府の転覆をはかるために、テロ活動や、治安を見だそうとしていた郎党を取り締まるために活動していた組織、新選組の副長が土方歳三である。その中でも、相手から情報を聞きだすため、あるいは、組織の掟に背こうとした隊員に対し、あらゆる拷問を仕掛けたことで有名な人物である。そのため、ついたあだ名が【鬼の副長】である。

 

サーヴァントとして現界した彼は、そんな新撰組時代の粗さと、晩年の理知的で組織のリーダーとして成長した二面性をもっている。…が、どうしてもそうと思えないとここにいる一同がそう思った。

 

 マシュ「といっても、クラスバーサーカー【狂戦士】のサーヴァントですから、戦闘中はどうしてもああなってしまうんですよねぇ。」

 元就「いやあ、でもそのおかげでこちらは大変助かっているんだけどね。…さて、もうそろそろ決着がつきそうだね。」

どうやら、遂に泥田坊も姿を維持することができなくなり、遂に体が崩壊を始め、完全に消滅したようだ。

 

 ハヤテ「どうやら、すべて終わったようですね。」

 藤丸「そうみたいですね。これで、一息つけそうだ。」

 マシュ「そうですね先輩。あ、どうやらサーヴァントの皆さんもこっちに戻ってくるみたいですよ。」

 

どうやら、全てが終わったようである。サーヴァント三人は残った泥田坊の残骸に対して背を向け始める。

 土方「さて、終わったところで、マスターのところへ戻るとするか。」

 宗矩「うむ、そう致すとしよう。それにしても、各々、此度も中々の太刀筋でござった。」

 以蔵「そうじゃろ、なんせ、わしは剣の天才じゃ。これぐらい朝飯前じゃ。」

と、互いに健闘を讃え合いつつ、藤丸のところへ戻っていく。