英雄集結47

 藤丸「…なんだか以外に終わりはあっさりですね。あ、感想を言う前に、さりげなく僕の疑問にお答えしていただいてありがとうございます。」

 目玉の親父「いやいや、わしも泥田坊のことを話してやることで、田んぼに限らず、自然の営みの上で皆生きているということを忘れんようにしてほしいと語ったまでじゃ。」

 鬼太郎「そうですね。僕もなんだかんだでゲゲゲの森のお世話になってますし、心にとどめておきます。」

 

 一同も、今回の泥田坊の件で、いやというほど自然の恐ろしさを身に染みたのだった。当分は、みな田んぼに関して恐れおののくことだろう。

 

 ハヤテ「いや、それでもえらくあっさりしてません?一体僕たちは何をしていたんだろうってくらいに…」

 目玉の親父「いや、そうじゃろうて。とんだ取り越し苦労じゃったの。対策さえ知っておればどうということはなかったかも知れんのぉ。…じゃが、皆これで安心して目的を果たせるではないかな?」

 藤丸「山本次官の救出ですね。…今回の事件の解決には山本さんの力が必要不可欠です。」

 元就「ああ、絶対彼を助け出さなくては。…我々もさっそく救出に…」

 

元就は、これからの動きについて皆と話し合おうと切り出した。だが、それは巨大な振動があたり一面響かせたところで話を中断する。どうやら、何かが爆発したということはすぐさま理解した。ただし、鬼太郎たちは、十数キロ離れたところにいたため、気が付かなったらしい。おそらく、その音は冬木中に響き渡ってしまったのではないかと心配になるほどの大きなものだった。その音の正体は、ある戦いから生じたものであった。