逃亡劇、そして復活 1

 ビリー「いやぁ、これはちょっとやりすぎじゃないですか山本さん…。最初からそれやっとけばよかったんじゃない?」

 山本「ああ、そうかもしれないなぁ。でもよ、流石に切れちまった…。あんな、あんな畜生によりにもよってだ。」

 

先ほどの爆発とは打って変わって、この辺りはむしろ信じられないかのように静けさが広がっていた。…が、明らかにあたりには爆発の痕跡らしき焦げ跡が残っていた。

 

 ケフカ「…ほう。これほどの魔力量で、しかもほとんどノーモーション且つ詠唱なしであれほどの爆破魔術を行使するとは…。」

 

すべての元凶はケフカにあった。山本たちは、つい先ほどまで三人と激しい戦いを繰り広げていた。特に、セイバー【足利義輝】の攻撃は苛烈なもので、サイドにいる魔術師が彼の補助に出るというスタンスだ。連携はよく取れているもので、接近戦はほぼ義輝に任せているものの、それでも十分すぎるほどである。

 

 ビリー「いやいや、あのセイバー絶対化け物でしょ。あいつ自身のスペックもやばいけど、なんでもできる超人とかもう笑うしかないよ。」

 クーフーリン「まったくだ。武器はどっかの金ぴか野郎みたくどこからともなく持ってくるうえに、その武器を用いた連携攻撃とまできた。…一体どーしたらあんな化け物じみた天才になるのか直に聞いてみたいぜ。」