逃亡劇、そして復活 3

 ケフカ「あ~あ。結界張るって結構暇だね~。ま、戦闘はあの三人に任せりゃいいわけで、らくっちゃらくだけどよ~。やっぱり、破壊がなくっちゃあ暇だよなぁ。…それに、やっぱり、阿鼻叫喚の地獄を見せたほうが…て、ああ!なんかこっち来た!!。」

 

一体何事が起ったのか?それは、ケフカの目の前に、急に山本が飛び込んで来たのだ。山本は、光の剣【白閃】でケフカを薙ぎ払おうとした。が、一瞬早く、ケフカはひらりと躱した。

 山本「く、狙いをわずかに外したか。…が、予想した通り、一瞬結界が薄まったということは…。」

山本の狙いは正解だった。山本の見立て通り、この結界を張っているケフカは魔力を結界に相当量注ぎ込んでいたことを予見し、攻撃を開始した。すると、見込み通り、一瞬魔力供給が途切れた結界は薄くなった。

 

 ケフカ「ふぅ、危ないアブナイ。ほー、あの二人を置いてきて先に僕ちんを狙ってくるとは。」

 山本「何、先に結界を解いてしまえば、あとはいくらでも救援を呼ぶなりなんとでもできるからね。…兄貴とビリーは防戦に徹していれば、まず負けないだろうし、自分が先にお前を倒してしまえば、あとは楽できる。」

 

簡単な発想の転換だが、そこに気づかれてしまったケフカは、内心焦っていた。…仕方がない。ならば、こちらは違う手で彼らの戦意をそぐしかない。ケフカは、相手の心をえぐるにはどうすればよいか考え始めた。