逃亡劇、そして復活 6

 ケフカ「あーそんくらい読めてんだよぉ!ただの道化と思っていたろ?あ?…舐めてんじゃねぇぞ。あんな雑魚共の動きなんざぁさっきから把握してるってんだ。まぁ、てめぇみたいな役所のボンボンの野郎はそこまで考えてねぇだろうがよぉ。なんだ、噂で聞いてたのとは全然違う無能じゃねぇか。」

そこにいるのは、今まで悪ふざけをしていたケフカとは完全に違っていた。残虐で、人のことを只々虫けらとしか、あるいはおもちゃでしかないと思っているケフカの真の姿がそこに垣間見え始める。

 山本「なるほど。…それがあんたの真の貌というわけか。…ケフカ・パラッツォ、あんたのことはね、実はスコールから聞いているんだ。兎も角、噂通りの畜生だってことはよくわかった。」

 

ケフカは、山本を鼻で笑った。ケフカからしたら、山本みたいな、真面目な正義感ぶった奴が大嫌いである。ケフカは、山本の言葉の節々にそうしたものがあると感じ取っていた。

 

 ケフカ「ま、なんとでもいえよ。ま、もうすぐお前の絶望した顔を見られるからな。」

ケフカは、結界の外にいる両陣営のことはすでに気づいていた。両陣営は、様々な思惑のもと、戦いを繰り広げていた。